2016年夏に公開された「シン・ゴジラ」。
興行収入やキャストの多さで話題になった映画ですが、そのキャストの中にKREVAが出ている!という情報を耳にしたので、どこに登場したのか早速調べてみました。
2016夏公開映画の大ヒット作「シン・ゴジラ」
この映画、公開前は情報規制が行われたため、わかっているのは予告編とキャストのみという状態だったそうです。唯一の情報とも言える90秒の予告篇では、映像と音楽のみ、セリフや解説も一切なかったため、「ストーリーもよくわからないしあまり面白くなさそう。」と期待度は低かったらしいのですが、いざ公開されると2週間強で興行収入30億円突破の大ヒット作となりました。
最終興行収入は70億円超えとも予想されている「シン・ゴジラ」。その人気はストーリーの面白さや特撮のダイナミックさだけでなく、総勢328人の豪華キャストも関係していそうです!しかもその面子たるや、ドラマや映画で主役を演じるような大物俳優から名脇役、ひいては音楽界のトップスターまで、錚々たる顔ぶれです。
そして豪華と言えるもう一つの理由が、そのほとんどがちょい役で出演しているという点。メインキャストの長谷川博己さん、竹野内豊さん、石原さとみさんなど十数名なのに対し、数分~一瞬しか出演しないちょい役で300名の豪華メンバーを集めたというのが驚きです。その中のひとりとしてKREVAが名を連ねているんです!!
KREVAはどこにいたの?戦車の中?キャスト出演シーン!
ここからは少しネタバレも含まれるのでご了承ください。
結論から言うと、KREVAはタバ作戦・第2戦車中隊長役として出演しています。
ゴジラが2度目に日本へ上陸した際に、都内への侵入を防ぐために自衛隊の陸軍が戦車で攻撃するシーンです。本編が始まって大体60分くらいのところでしょうか。
ゴジラの足を砲撃する戦車部隊があるのですが、その中にKREVAがいるらしいのです。
らしい、というのも、実は・・・KREVAが出ているとなれば見に行かずにはいられない!!と、実際にどこに出ているのか自分の目で確かめてやろうと鼻息を荒くして映画館に向かったのですが、何と全くわからなかったのです(涙)!
「KREVAなら出てきた瞬間に絶対わかる!!」と、どこら辺からどんな役で登場するのかなどという前情報を全く持たずに鑑賞を始めたのが原因です。ファンとしての過剰な自信とプライドが裏目に出たせいでせっかく劇場へ赴いた目的を果たせませんでした。。。
ただ、それは私だけではなかったようで、映画を見た人の中にも
「どこにいるかわからなかった」
「エンドロールに名前が出てきて出演していることを初めて知った」
「2回見ても見つからない(笑)」
などという声がツイッターなどでもたくさん上がっていました。それくらい一瞬の出番だったということでしょうが、一瞬だとしても認識できなかったことが本当に悔しくてなりません。。。
ほかにもちょい役の大物キャストとしては、斎藤工さん、小出恵介さん、前田敦子さん、野村萬斎さんなどがいます。ほかのキャストは比較的わかりやすかったです。けれどもこれは絶対わからない!とびっくりしたのが野村萬斎さん。それもそのはず、なんとあのゴジラ役!!モーションキャプチャーで野村さんの動きをデジタル化し、CGのゴジラに使用しているそうです。
ゴジラに日本の伝統芸能の能楽師である野村萬斎さんを起用するとは何とも粋です。
KREVAは見つけられなかったものの、シン・ゴジラが大満足の素晴らしい作品であったことは間違いありません。2回目もみたい!と思わせてくれるような作品でした。次は絶対KREVAがどこにいるかみつけなければ!!
【2017年4月26日追記:ネタバレあり】
ずいぶん遅くなってしまいましたが、シンゴジラのDVDがレンタル開始されたので
KREVAを見つけるために再度鑑賞してみました。今度こそ!!!
結論:開始57分53秒(Amazonビデオレンタル)
役:タバ作戦・村崎・第二戦車中隊長役
セリフ:「戦車隊、全速後退!!」
ゴジラ2度目の日本上陸の際に、都内侵入を防ぐために
自衛隊が多摩川の河川敷でゴジラを迎え討ちます。
タバ作戦のフェーズ3である航空攻撃でF-2戦闘機が
第2弾の爆弾に直撃させた直後にゴジラが丸子橋を蹴り上げるシーンの後です。
感想:「えっ??!こんな声だったっけ?!」
私の知っている限り聞いたことのないKREVAの声でした。
顔認識はできるのに声を聞くと別人にきこえる。。。
KREVAファンの皆さん、どうでしたか?
私だけ??
なぜKREVAが出演したの?シンゴジラとKREVAのつながりは?
実はKREVAは過去にも映画に出演していたことがあるんです。
記憶に新しいのは、2015年に公開された「進撃の巨人」。
そして2008年の松本潤・長澤まさみら主演「隠し砦の三悪人」。これは主題歌もKREVA。
また、妻夫木聡・香椎由宇が出演する「ローレライ」(2005年)。
どれもちょい役でしたが、今回ほど気がつかない役ではなかったような・・・「隠し砦の三悪人」ではいちおう一言だけセリフもありましたしね。そしてお気づきの方もいるかもしれませんが、すべて監督が樋口真嗣氏なんです。どこでつながったのかはわかりませんが、「進撃の巨人」のときは忙しいツアーの合間をぬって撮影したくらいですから、熱烈なラブコールがあったことが予想されます。
今回の「シン・ゴジラ」の樋口監督が関わっていたので、以前から樋口監督と交流のあったKREVAがこの映画に出ているのも頷けますね。
ということは、今後も樋口監督の作品に出演するかもしれないですよ!とっても楽しみです。
シンゴジラに出てるKREVAのプロフィール
そんなちょい役で出ていたKREVA、本業はヒップホップアーティストです。
HIP HOPの殿堂「B-BOY PARK」のMCバトルで3年連続日本一の栄冠に輝く実績を持つ。1996年に結成したユニット「BY PHAR THE DOPEST」を経て、1997年、LITTLE、MCUと共にKICK THE CAN CREWを結成。2004年6月に活動休止後、ソロ活動に専念。
KREVAの魅力のひとつであるフリースタイル。前もって用意した歌詞ではなく、その場で即興でラップするのが物凄く上手なんです。「B-BOY PARK」のMCバトルはフリースタイルで相手と戦うのですが、出場者の中でダントツです。YouTubeなどでその時のラップが聴けますが、本当に感心します。3年連続優勝なのにもうなずけます。
KICK THE CAN CREW時代は日本でもヒップホップが流行っていた・・・というかこの人たちが流行らせたと言っても良いのかもしれませんが、後世に残る数々のヒット曲を生み出しました。その後悔やまれながらも活動休止。そこから彼の新たなる快進撃が始まります。
その活動の軌跡には常に ”HIP HOPソロ・アーティスト「初」” という肩書きがつくアーティスト。
と公式ホームページに記されている通り、KREVAはいつも新しいことに挑戦しています。
ヒップホップの壁を越えて精力的に活動している姿を見ると、ラップで紡ぐ言葉の素晴らしさ・その表現力のすごさを、もっともっとたくさんの人に届けたいというKREVAの意思が伝わってきます。
「ポジティブにいきたい」「自分に自信を持ちたい」
「人生で重要なことは何なのか知りたい」
「自分のことが好きだ!と胸を張って生きたい」
とこんな風に思っている方がいたら、KREVAをおススメしたいです。
彼の曲を聴くと、KREVAを成功へと導いてきた彼のマインド、心の在り方がわかるからです。
かく言う私もKREVAに出会わなければヒップホップとはほぼ無縁の生活を送っていたと思われるひとりです。初めて知った曲が「ひとりじゃないのよ」という、彼のソロデビュー後のファーストアルバムに収められている曲でした。それまでは、キックザカンクルーとか何?マルシェ?それって美味しいの?っていうくらいの状態でした。
その曲を聴いたのは大学3年生の夏のこと。その時私は大学野球部のマネージャーをしていました。一年で一番大きな大会を控え、来る日も来る日も炎天下の中で猛烈に練習していた日々。そのきつい毎日に疲れ果て、「将来野球選手を夢に見ているわけでもないのに、なんで私たちはこんなにも時間と体力を犠牲にしてがんばっているんだろう。」と考え始めていた頃でした。その時にある先輩の車の中で流れていたのがこの曲だったのです。「つながりが大事なんだよ。部員もマネージャーも、俺らはひとつの家族なんだ。」と語る先輩の傍らで流れる『ひとりじゃないのよわかるでしょ?』という歌詞。このフレーズが、この時、どんな言葉にも勝って私の心に力強く迫ってきたのです。
そうだ、私たちは誰かとつながって共に歩んでいくために生きている。
何かに取り組むっていうのはその手段のひとつなんだ。
だから、それが何であっても、その中で自分がほかの人に貢献していけばいいんだ。
と、それまでの悩みが腑に落ちたのです。心の隅々に大きな影響力で入り込んでくるこの歌詞を書いている人はどんな人なんだろう。ほかにどんな曲を書いているんだろう。と、KREVAという人間そのものに興味を持ったのが始まりでした。
KREVAの生み出す言葉たちに魅せられて今のわたしがあります。
アメリカなどに比べて、日本ではまだまだヒップホップが盛んな国とは言えませんが、彼の活動によってジャパニーズヒップホップがこれからもっと盛り上がっていくことを願います。
2017年2月から全国ツアー「TOTAL 908」も始まるようなのでそちらも楽しみです!
まとめ
KREVAは映画「シン・ゴジラ」に、自衛隊の第2戦車中隊長役の役で出演していました。
ぜひその目で確かめたい!という方は、中盤に出てくるタバ作戦の自衛隊陸軍の攻撃が始まるところからが集中しどころです。隊員が戦車を操縦しているシーンが出てきたらご注目!きっとKREVAがどこにいるかわかるはずです。
また、ぜひほかのキャストの登場シーンも見つけてみてくださいね。
個人的には野村萬斎を念頭に置いてゴジラの動きを観察してみたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。